クルーズ船入港を歓迎/宮古島市
今年初 127回寄港へ/一層の観光振興に期待
2017年初のクルーズ船が20日、平良港下崎ふ頭に入港した。急伸するクルーズ船観光のシーズンに突入。今年は12隻延べ127回の寄港(2月末現在)が予定されており、一層の観光振興が期待される。第1号はフィリピンから台湾を経由して到着した「カレドニアンスカイ」号。外国人観光客87人を乗せて接岸した。ふ頭では宮古島市が乗客、乗員を歓迎した。
クルーズ船の寄港は、宮古島観光の起爆剤として注目されている。昨年は計86回寄港し、外国人観光客ら約12万人を受け入れた。
今年は41回多い127回の寄港を予定。観光客の大幅増加に伴う一層の経済効果が期待される。
クルーズ船観光需要をめぐる国の動きも活発だ。今年1月には平良港などを拠点港に指定。大型クルーズ船に対応できる岸壁の整備や、運航会社がターミナルビルなどの旅客施設を建設する方向性が定まった。
最近では、宮古島市が外国人観光客から特に要望が多かった「Wi-Fi」を整備。西里、市場、下里の3通りでインターネットが利用できる環境を整えた。
受け入れ態勢が強化される中、今年第1号となるカレドニアンスカイ号は20日昼ごろに入港した。総㌧数は4280㌧。全長90・6㍍の船が接岸された。
市は歓迎セレモニーを開いてグスタフソン・ハカン船長ほか、すべての乗客乗員を盛大に歓迎した。
下地敏彦市長は「カレドニアンスカイ号は昨年6月にも寄港し、多くの観光客をこの宮古島に送客してくれた。おかげで豊かで美しい自然をPRできた」と感謝した。その上で、「今回も心に残る旅になるよう願っている」と話した。
この後、ミス宮古島がハカン船長らに花束と記念品を贈呈。船長からはワインのプレゼントがあった。
ハカン船長は「今年も宮古島、日本で旅ができてとてもうれしく思う。素晴らしい自然の風景や、おいしい食事を楽しみたい。今後も訪れたい」と述べた。
セレモニー後、下船した外国人はバードウオッチングや島内観光に繰り出して宮古島を満喫した。