口蹄疫防止に理解を
クルーズ乗客に広報/宮古家保など
2017年初のクルーズ船入港に合わせて、宮古家畜保健衛生所と宮古島市は20日午後、口蹄疫などの特定家畜伝染病の侵入を防ぐキャンペーンを行った。乗客に広報用資料を配って注意を喚起した。家畜防疫官はクルーズ船内に入って汚染物品の有無等を調べた。
今年初のクルーズ船「カレドニアンスカイ」号は昼ごろに平良港下崎ふ頭に入港した。キャンペーンはこの船の乗客が対象。
セレモニー後、下船する乗客に広報用資料を入れたティッシュを配り、肉製品の持ち出し禁止や農場への立ち入り禁止を促した。
家畜防疫官による船内調査も行われた。平良港は昨年11月に家畜伝染病予防法に基づく検疫強化港に指定されている。動物検疫所沖縄支所から複数の家畜防疫官が来島し、汚染物品の有無を調べるなどしてウイルス侵入防止対策を講じた。
歓迎セレモニーで同支所の鎌川浩之所長は、肉用牛生産が宮古島において重要な基幹産業に位置付けられていると指摘。「関係機関と連携し、悪性家畜伝染病の侵入防止を通じて発生の予防に貢献したい。引き続き動物検疫に支援をいただきたい」と述べた。