長時間にわたり空転/市議会一般質問
石嶺氏謝罪で平常に戻る
市議会(棚原芳樹議長)3月定例会一般質問は23日、石嶺香織氏のフェイスブック(FB)上での不適切な投稿を巡り前日に引き続き空転した。石嶺氏に再度、謝罪を求める保守系議員らが退席したまま議場に戻らなかったため、開会すらできずに一般質問が中断するという異常事態に。結局は石嶺市議が議員に謝罪することで決着し平常に戻ったが、傍聴で訪れた市民からは「税金の無駄使いだ」との声が上がった。
空転の発端は、保守系議員らが21日の石嶺氏の弁明内容を指摘。22日の石嶺氏の一般質問前に「議会にわびていない」として再度、議場での謝罪を求めた。
これに対し石嶺氏は「すでに謝罪している」と反論し謝罪を拒否したため、保守系議員ら人が退席し流会した。
23日の一般質問は、前日に登壇できなかった石嶺氏からの予定だったが、保守系議員らは議場に戻らず、前日に引き続き一般質問が開けない状態となった。
事態を打開しようと、棚原議長と池間豊副議長が各会派と石嶺氏との調整を図り、石嶺氏が謝罪することで、午後3時40分ごろに議会が正常化した。
石嶺氏は登壇し「先日の弁明で述べた通り、私の発言によりお騒がせしたことを皆さんにおわびいたします。今後は多くの市民の負託を受けた議員であることを自覚し精一杯頑張りたいと思います」と述べ、一般質問を行った。
傍聴席には、午前10時の開会前から市民らが訪れ成り行きを見守った。
50代の女性は「どの議員がどういう形で議会をボイコットしているのかを見届けたかった」と傍聴に来た理由を述べた。
長時間にわたり議会が開かれなかったことに対しては「税金の無駄使いだ」と話した。
与党市議団会長の平良隆氏はマスコミのインタビューに「石嶺氏がおわびをするということで議場に入った。なぜ簡単におわびできるのにやらないのか、疑問を感じる」と述べた。
議場から退席した理由を「議員は公人。あれだけの事を発言し全国に波紋を広げた」と述べた。
石嶺氏は自身の一般質問終了後、取材に応じ「一昨日(21日)の弁明の中でしっかりと謝罪は伝えたつもりだったが、それが伝わっていなかったということで、もう一度、謝罪撤回を伝えた」と語った。
「市民にとって審議しなければならない案件がたくさんある中で、予算や時間を使いこのようなこと(空転)を続けるのは不本意で、市議会としてやるべきことをやるべきだと思った」と話した。
今後の議会活動については「公人という立場で、発言には自覚を持って活動していきたい。市議会が市民の声を代弁し、市民にとって利益や役に立つような機関であるよう努めていきたい」と述べた。
棚原議長は「市民には大変申し訳ない。再開できたことに議員の皆さんの理解と協力に感謝する」と話した。