マクラム通り 19年度に工事着工/ヤコブ保~サンエーカママヒルズ
総事業費は53億円/延長655㍍、幅員16㍍に拡幅
平良下里通り入り口のヤコブ保育園交差点から、サンエーカママヒルズまでの県道243号線(通称・マクラム通り)の拡幅工事(下里工区)が、2019年度に着工、21年度に完了する予定であることが分かった。総事業費は用地や物件補償費などを含め約53億円。24日の市議会(棚原芳樹議長)3月定例会一般質問で、下地康教建設部長が事業主体の県宮古土木事務所から聴取したスケジュールとして報告した。平良敏夫氏への答弁。
すでに事業には着手しており、現在は実施設計に入っている。
下地部長は、今後のスケジュールとして16、17年度は実施設計及び用地測量。18年度は用地測量、物件調査、用地交渉を経て19年度に工事着手を目指していくことを説明した。
土木事務所によると、工事概要は道路延長655㍍、幅員は16㍍(車道部9㍍、歩道両側各3・5㍍)。電線を地下に埋設する、電線共同溝整備事業は計画されていない。
マクラム通りでは現在、宮古毎日新聞社交差点から下里通り交差点(西里工区)までの延長340㍍で、道路改良工事と電線地中化工事が行われている。
幅員約9㍍の道路を両側歩道付の16㍍に拡幅する工事で、19年度の完了を目指す。総事業費は約57億円。現在の工事進捗(しんちょく)率は約15%。
平良下里通り入り口交差点から、サンエーカママヒルズまでの区間は、下地方面への幹線道路。また、宮古病院へのアクセス道路でもあり今後、交通量の増加が見込まれている。
児童、生徒の通学路であるにもかかわらず、歩道が整備されていない区間もあり、通行の危険性が指摘されていた。
マクラム通り会(砂川優美子会長)は今年2月28日、こういった道路事情と「郊外に大型店舗が進出し市街地商店街が衰退している。マクラム通り南商店街の活性も失われている」などと、地域活性化の観点からも同区間の早期整備を求め、下地敏彦市長に対し県に要請するよう協力を求める要請書を提出している。