未来創造センターが着工/旧宮古病院跡地
図書館と公民館併設/「知の殿堂」来年12月供用開始
図書館と公民館を併設した市未来創造センターの地鎮祭(主催・同建設工事安全協力会)が25日、建設現場の旧宮古病院跡地で行われた。市の幹部や議員、工事請負業者らが出席し、くわ入れの儀式などで工事の安全を祈願した。建物は3階建て。総事業費は約40億円。来年12月の供用開始を目指す。
建設を巡っては2回の入札不調や、事業費の低減と設計の見直しを求めて請負契約の議案が市議会で否決されるなど、紆余曲折を経て着工にこぎ着けた。
下地敏彦市長はマスコミの取材に「知識の殿堂、文化の中心となる施設が着工できたことをうれしく思う。子どもから大人まで幅広く利用して知識や芸能を高めてほしい。宮古に関する資料も豊富に揃えてあり、宮古を訪れる人たちが利用、研究に役立てることができる」と期待した。
建築面積は7705平方㍍。延べ床面積は1万2203平方㍍。
図書館には新聞・雑誌コーナー、一般開架スペース、調べ学習コーナーなどを整備。蔵書数は約15万6000冊を予定している。
公民館には多目的ホールや研修室、創作室などを整備する計画。
請負業者は建築1工区は共和産業・久仲工建・西里建設特定建設工事共同企業体(JV)が25億8600万円で落札。
空調設備は日進電気土木・丸秀・伊良部工業JVが4億4360万円で、機械設備は朝日建設工業・日建JVが1億円で、電気設備は三協建設工業・吉田産業・大都建設JVが3億5800万円でそれぞれ落札した。
建築2工区は10月ごろに入札が行われる予定。
市振興開発プロジェクトによると、建設費(建築に係る費用)に係る事業費39億9100万円のうち、96%の37億9100万円が合併特例債(借金)に充当し、その元利償還金(元金と利子を合わせて返すお金)の70%が普通交付税として市に入ってくる。
それによると、市の一般財源持ち出し分は、事業費から合併特例債を差し引いた約2億円となり、元利償還金の残り30%は市の後年度負担となる。