自然満喫、爽快ラン/たらま島一周マラソン
澤、大塚が3連覇
第13回たらま島一周マラソン大会(主催・同大会実行委員会)が13日、同島一円で行われた。4部門に計270人が出場し、島の自然を満喫しながら心地よい汗を流した。最長Aコース21・51㌔は男子が宮古島市平良の澤健三郎、女子は大塚直子が優勝、それぞれ3連覇を達成した。全体の完走率は97・78%。
今大会は「日本で最も美しい村」連合に加盟した記念大会。「楽しく走ろう歴史が見える島、たらま島」をテーマに開催された。
開会式の中で下地昌明村長は「自然豊かな多良間島のコースを楽しんでほしい。互いに励まし合って完走を目指そう」と話した。
出場者は、Aコースに77人、B(10㌔)に38人、C(3㌔)に126人、D(5㌔)に29人。それぞれ村役場前をスタート、ゴールに健脚を競った。
レースはAコースからスタート、大粒の雨が降りしきる中で正午に出発した。2連覇中の澤は序盤から飛び出すとそのままゴールまで独走した。「調子は悪くなかったが、体が重かった」としながらも前回タイムを55秒短縮する1時間35分0秒で3連覇を達成した。
女子は大塚が2時間1分48秒で同じく3連覇した。他を寄せ付けない走りで貫禄の優勝を飾った。「練習不足はそのまま表れる」と前回タイムより遅れたことに反省しきり。それでも「我慢して走り切れたことは収穫」と胸を張った。そのほかAコースに出場した選手たちはそれぞれのペースで自己記録の更新や最高順位を目指した。スタート時の雨はレース中に収まって走りやすいコンディションに。島特有の風に苦しむ選手もいたが、ゴールでは納得の笑顔を見せていた。
B、C、Dコースの選手も思い思いのペースで距離を刻んで多良間島でのランニングを楽しんだ。家族や友人とともに走って思い出を作る参加者もいた。
ゴール後は全選手にヤギ汁や牛汁が振る舞われたほか、人気を博しているピンダアースのパフォーマンスも披露された。触れ合いパーティーでは選手たちがレースを振り返り和やかに交流、多良間島の料理を味わいながら疲れを癒やした。
大会には芸能人も多数参加。シドニー五輪男子マラソン銀メダリストのワイナイナさんも応援に訪れて大会に花を添えた。