手登根(宮高)が日本一/重量挙げ
全国選抜105㌔超級で快挙
重量挙げの第32回全国高校選抜大会は28日、石川県金沢市の市総合体育館で男子105㌔超級の決勝を行い、宮高2年の手登根武魁がトータル248㌔を挙げて優勝、初めて日本一のタイトルを手にした。手登根は8月に茨城県で開催される日中韓の交流試合に日本代表として出場する。
手登根は6本中5本の試技を成功させた。スナッチは110㌔、ジャークは138㌔とそれぞれ自己新を取って優勝を決めた。
ジャークの試技。手登根より先に136㌔を挙げてトータル246㌔とした宮城の塩見瑛人を逆転するためには138㌔を挙げるしかなかった。過去取ったことがない重さで、落とせば優勝はない状況だった。
手登根は「先生(渡慶次晃監督)に言われる重さは全部挙げるつもりで迷いはなかった。絶対に負けないという気持ちだった」と振り返る。その言葉通り138㌔を成功、塩見を逆転してトップに立った。
その後、群馬の木村孝太が142㌔に挑戦して逆転を狙ったが失敗。手登根が初の全国優勝を飾った。
手登根は「先生の戦略が良く、思い切って勝負できたのが良かった」と勝因を語る。「表彰台を目標にしていたけど、一番高いところに立ててうれしい」と初タイトルを喜んだ。
相手の出方と手登根の調子を見ながら巧みに戦略を立てた渡慶次監督は「こちらの戦略がぴたりとはまる形になった。手登根の試技は最近の試合の中では最高の出来。次につながる試合になった」と話した。
次戦は5月のインターハイ県予選。順当に行けば6月に九州、8月にはインターハイ本選を迎える。それを終えると日中韓の交流試合に挑む。手登根は「全力で臨みたい。スナッチは120㌔、ジャークは160㌔を狙う」と意気込んだ。