第3次計画案を承認/男女共同参画推進委
新年度から実施へ
市男女共同参画推進委員会(委員長・長濱政治副市長)が29日、市役所平良庁舎で開かれた。新年度から実施される第3次市男女共同参画計画(うぃ・ずぅプラン)案について、市民から寄せられた意見とそれを受けての計画案の変更点を確認し、同案を承認した。
第2次計画が今年度末で終了となることから策定作業が進められてきた第3次計画は、計画期間が2017年度から21年度の5年間で、基本理念を「共に認め合い、共に活躍できる社会を目指して」と設定。基本目標として①男女が等しく生きる権利を保障される社会の実現②男女が対等なパートナーとして参画できる社会の実現③一人ひとりが自立する社会の実現④個性と能力を認め合う社会の実現-の四つを掲げ、各目標ごとに現状と課題、目標達成のために取り組む具体的な施策を複数挙げている。
委員会では事務局を務める働く女性の家の下地律子館長が同案に対する市民からの意見について、今月10日から22日まで募集し、2個人1団体から計10件が提出されたことなどを説明。一つの意見として基本目標①の課題として「DV(配偶者等からの暴力)やハラスメントの根絶」という項目があることに対し、「DVや性暴力・ハラスメントをはじめとするあらゆる暴力の根絶」と変更するよう求める意見があったことから、項目名を「DVやハラスメントをはじめとするあらゆる暴力の根絶」に変更し、課題の現状などを説明する文章の中に暴力の種類として「性的暴力」を加える変更案を示した。
それに対し宮国高宣総務部長は「性的暴力をあえて入れる必要があるのか」との考えを示したが、豊見山京子福祉部長は「性的暴力の相談は実際にあるのであって良いと思う」と反論。長濱副市長も「日常的にいろいろな形で性的暴力が出ているということからすれば、カットする必要はないと思う」として事務局案通り変更することとなった。
審議の結果、第3次計画案を全会一致で承認した。