模擬裁判で真相究明/ジュニアロースクール
中学生14人参加、宮古初開催
宮古島では初開催となる沖縄弁護士会(池田修会長)の「ジュニアロースクールin宮古」が29日、那覇地方裁判所平良支部で行われた。市内の中学生14人が参加し、実際の法廷で模擬裁判を経験。裁判官、弁護士、検察官に分かれ、それぞれの立場で事件の真相究明を目指した。
模擬裁判は、おとぎ話をアレンジした「白雪姫殺人未遂事件裁判」を題材にして行われた。
参加した生徒が裁判官、弁護士、検察官に分かれて、事件の内容を踏まえた上で、関係者の証人尋問を行い主張の矛盾点や事実関係の確認を行った。
証人尋問後は、補充質問が行われ、その後論告、弁論、討論を行い、弁護側は無罪を主張。検察側は有罪を主張し、それぞれの見解を聞いた上で裁判官が判決を下した。
参加した生徒たちは、証拠や関係者の証言を踏まえても、被告人が「真犯人で間違いない」と判断すること、見極めることの難しさを感じていた。
あいさつで同弁護士会の池田会長は「私は宮古島市の出身で、会長の期間中にこのイベントを故郷で開催できてうれしく思う。きょうは15人の優秀な弁護士がサポートするので裁判に関わる人たちの仕事をしっかり学んでほしい」と呼び掛けた。
「ジュニアロースクール」は、沖縄弁護士会が毎年2回、県内の小中学生を対象に開催しているイベント。
弁護士主導の下、子供たちに実際に裁判所で行われているような模擬裁判を体験する内容で、毎回好評を博している。
これまでは沖縄本島を中心に開催していたが、今回は裁判所と検察庁との共催で宮古島市での開催となった。