「子供の笑顔に役立てて」/沖縄セルラー
入江保育園に支援金
沖縄セルラー電話(湯淺英雄社長)は30日、子供の貧困解消に役立ててと下地児童館で今後「子ども食堂」を計画している入江保育園に支援金60万円を寄付した。
市役所平良庁舎で行われた贈呈式で、田代寛樹執行役員は「私たちは25周年の記念事業として昨年、沖縄の子供の貧困問題解消に向けて『子ども基金』を設立した。ぜひ、この支援金を子供たちの未来と笑顔のために役立ててほしい」と述べた。
寄付金を受け取った同保育園の来間真利子代表理事は「子供たちの未来のために有効に活用して笑顔をどんどん広げていきたい」と感謝した。
下地敏彦市長も「子供たちの未来を見守る皆さんの思いは本当にありがたい。子供たちが集い、すくすくと伸びやかに過ごせる環境のために大切に使いたい」と話した。
同保育園は現在、下地児童館で「子ども食堂」の設置に向けた準備を進めている。
市では新年度から国や県の交付金を活用して、同児童館を「子ども食堂」として活用するための設備設置を予定している。
今回の寄付金は、備品や消耗品などの購入に活用される予定で、夏ごろをめどに本格的な「子ども食堂」のスタートを目指している。
沖縄セルラーでは、沖縄の貧困率が全国の1・8倍で、子どもの3人に1人が貧困状態で暮らしているとの調査結果を受けて昨年3月に「子ども貧困対策計画」を策定した。
同社が運営するECサイト「沖縄CLIPマルシェ」の収益の一部を財源とする「子ども基金」を設立し、県内で子どもの支援を行う団体に毎年度、寄付を実施していくとしている。