宮古島市は198万4000円で27位/14年度1人当たり県民所得
多良間村は204万7000円の22位
【那覇支社】沖縄県企画部は30日、宮古島市、多良間村を含む県内市町村の2014年度「市町村民所得」(県民所得)を発表した。一人当たりの所得は、宮古島市が前年度比1・7%増の198万4000円と41市町村中27位(13年度と同順位)。多良間村は同3・6%増の204万7000円で22位(同25位)となり、3期連続で宮古島市を上回った。同時に発表された14年度の「市町村内総生産」では、宮古島市は前年度比1・1%増、多良間村は同2・2%増となった。
一人当たりの市町村民所得は、企業などに雇用されている人が給料などとして得る「雇用者報酬」、企業の収入を示す「企業所得」、土地や株など有価証券からの「財産所得」を市町村ごとに合計し、人口で割って算出する。
県内の市町村別では、北大東村が414万7000円(前年度比9・8%減)で11年連続のトップ。最も低かったのは今帰仁村の141万3000円(同0・5%減)だった。県全体の平均は、212万9000円(同1・4%増)。
域内の経済活動で生み出された付加価値の合計を示す市町村内総生産では、宮古圏域は建設業が前年度比8・2%減ったもののサービス業が同4・0%、不動産業が同5・0%それぞれ増加し、圏域全体では1・2%増加した。
沖縄本島北部、中部、南部、那覇、宮古、八重山の6地区で総生産に占める農業の割合は宮古が5・6%と最も高く、次いで北部3・9%、八重山3・8%となった。建設業は北部14・1%、宮古12・3%、南部11・6%だった。
市町村総生産は、宮古島市が1538億8200万円(同1・1%増)、で県内8位、多良間村は同2・2%増の42億3600万円で県内37位となった。県内41市町村のうち増加したのは33市町村だった。
県全体では、サービス業や不動産業が増加した結果、県内総生産は前年度比3・5%増の4兆511億円。最大は那覇市の1兆2954億円、次いで浦添市が4057億円、3位は沖縄市3007億円。最少は渡名喜村の15億300万円だった。