成長率1.8%のプラス予測/県企画部17年度県
経済見通し 入域観光客の増加見込む
【那覇支社】県企画部は3月31日、2017年度の県経済見通しと16年度の実績見込みを発表した。
17年度の県内総生産は4兆3860億円程度となり、経済成長率は名目で2・1%、実質では1・8%のプラス成長を予測した。
主な要因として、人口の増加や国内景況の回復などを背景に、消費や民間設備投資などが回復するとともに、引き続き入域観光客の増加が見込まれる。
民間消費は入域観光客の増加や人口の堅調な増加などで2・8%増を見込んだ。観光は航空路線のさらなる拡充やクルーズ船の寄港回数の増加が期待され、入域観光客数の増加を予測した。
第1次産業は各品目での安定的な増産を見込み、全体で1・3%増とした。第2次産業は民間設備投資の増加を見込み、全体では1・5%増。第3次産業は民間や政府の消費支出が引き続き高水準で推移し、観光客数の増加も予想されて、全体で2・2%増を見込む。
1人当たりの県民所得は1・5%増加し、226万1000円程度と見込んだ。完全失業率は有効求人倍率の上昇や就業者数の増加に伴い、0・2ポイント改善し4・0%程度になると見通した。
物価は原材料価格の影響を受けた商品価格の上昇などにより、消費者物価指数は上昇すると見込む。投資は宿泊施設などの民間企業設備投資の回復などにより、1・4%増と予測した。
16年度の県経済実績見込みは、県内総生産が4兆2964億円程度となり、経済成長率は名目、実質とも2・4%程度のプラス成長になると見込んだ。1人当たりの県民所得は1・6%増加し、222万9000円程度と見込んだ。