クルーズ船整備に26・6億円/平良港
17年度新規事業で予算計上/沖縄総合事務局
【那覇支社】沖縄総合事務局は3月31日、開発建設部が担当する2017年度の所管予算・主要事業の概要を発表した。宮古関係では、新規事業として平良港を14万㌧級の大型クルーズ船が寄港可能にする「平良港国際クルーズ拠点整備事業」に26億6000万円が計上された。同事業は19年度の完成を目指し、総工費は約92億円を見込んでいる。また、完成・供用事業として「平良港漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業」に6億円が計上された。
平良港国際クルーズ拠点整備事業は、沖縄に寄港するクルーズ船が大型化し回数も増えていることに対応するもの。現在は最大5万㌧級のクルーズ船しか寄港できない平良港を、14万㌧級でも寄港できるように整備する。浚渫(しゅんせつ)工事や岸壁整備、ターミナルビルへのアクセス道路の設置を実施する予定で、今年度は浚渫や岸壁桟橋工事などを行う。
12年度に着手した平良港漲水地区の第二ふ頭と第三ふ頭の間を埋め立て岸壁などを整備する「平良港漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業」には、6億円が盛り込まれた。同事業は、今年12月の供用開始を予定している。
その他の事業としては、地方自治体が進めるインフラの整備や老朽化対策を財政支援する「社会資本整備総合交付金」対象として、①宮古島市の住宅市街地の環境改善に500万円②宮古地区での市民や観光客の利便性・安全性の向上と環境緑地の確保に4000万円、などが計上された。
開発建設部が所管する17年度の所管予算・主要事業全体では、直轄事業が769億3700万円(前年度比2・1%減)、補助事業は423億5900万円(同3・1%増)、合計では1192億9600万円(同0・3%減)となった。