15万㌧のクルーズ船初寄港/ゲンティン・ドリーム号
宮古島では過去最大規模
平良港に入港したクルーズ船としては最大規模となるドリームクルーズ社(サッチャー・ブラウン社長)のプレミアムクルーズ船・ゲンティン・ドリーム号(15万1300㌧)が5日午前、宮古島に初寄港した。同日夜の出航時間まで乗客は宮古観光や買い物などを楽しんだ。船内ではクルーズ開始を祝うセレモニーが行われ、ブラウン社長と下地敏彦市長らが参加して初就航を祝った。
昨年11月から就航を開始したゲンティン・ドリーム号。全長は335㍍、全幅は40㍍で客室数は1674室。今年入港予定のクルーズ船では最大の船となる。乗客定員は3400人で今回は2300人の乗客と1800人の乗組員を乗せ寄港した。15万㌧級の船は下崎埠頭(ふとう)に接岸できないため平良港沖に停泊し、「テンダーボート」と呼ばれる補助船で乗客を港まで輸送した。
同船による日本初クルーズは香港と中国の広州、那覇、宮古島を5泊6日の日程で巡るもので、宮古島へは4日目の午前11時に入港し、午後7時30分に出航する。今年は10月までに28回の寄港を予定している。
セレモニーには宮古島から下地市長のほか宮古島市議会の棚原芳樹議長、宮古島観光協会の豊見山健児会長らが参加した。あいさつに立ったブラウン社長は「私たちはちょうど20年前に那覇へ最初に就航した。そして宮古島には2008年から就航し、その回数は95回を数える。私たちにとって宮古島はまるでふるさとのような気がする」との思いを語ったほか、「私たちの一番の顧客である豊かな中国の人たちには日本の南にある宝石のような島々の素晴らしさを体験してもらいたい」と語った。
下地市長は「宮古島に15万㌧級のクルーズ船が入港するのは初めて。寄港を心待ちにしていた。乗客、乗員には宮古島の豊かで美しい大自然を満喫してもらい、心に残る思い出の旅となることを願っている」と呼び掛けた。
ブラウン社長が下地市長にゲンティン・ドリーム号の600分の1スケールの模型を、下地市長はブラウン社長にシーサーの焼き物をプレゼントしたほか、参加者が乾杯で同船の宮古島初寄港を祝った。
セレモニー終了後、宮古島からの参加者たちは船内を見学した。
きょう6日は、コスタビクトリア号(7万5166㌧)とチャイニーズタイシャン号(2万4427㌧)が入港する。