伝統、新舞踊など多彩に/沖縄宮古郷友連合会
【那覇支社】沖縄宮古郷友連合会(古波蔵和夫会長)の第30回芸能まつりが15日、浦添市てだこ大ホールで開かれ、駆け付けた約1200人の在沖の郷友らは、ふるさとに思いを寄せながら、華やかな芸能を楽しんだ。
宮古8地区の在沖郷友会や沖縄宮古民謡協会のほか、同連合会女性・文化部など15団体が出演。舞台では「狩俣のイサミガ」や「野崎のクイチャー」の伝統芸能に加え、日本新舞踊、創作ダンス、ジャズダンスなど多彩な演目が披露された。
開催30回目を記念して、久松出身でシンガー・ソングライターの下地イサムさんのミニライブや、昨年の「みやーくふつ大会」で最優秀賞を受賞した多良間出身の来間トミさん(92)による漫談「アシャリ(潮干狩り)の話す」も行われ、まつりを盛り上げた。
舞台あいさつで、古波蔵会長「連合会は年々発展していく郷里を誇りにしながら、今後も郷友会の充実発展のために全力で取り組んでいきたい」と述べた。
来賓の下地敏彦市長は「日頃の練習の成果を存分に発揮され、故郷の伝統文化の普及、継承のため、なお一層励んでいかれるよう期待したい」と話した。
芸能まつりは、沖縄宮古民謡協会の斉唱と三線・琴・太鼓による荘重な調べに合わせ、平一学区郷友会の「とうがにあやぐ」、北学区郷友会の「大世栄」西辺郷友会の「池間ぬ主」の優雅な踊りで幕を開けた。
下地郷友会の勇壮な「与那覇のヨンシー」では、宮古から駆けつけたヨンシー保存会のメンバー9人も加わり、総勢人で威勢の良い「ハーッサ」の掛け声を響かせながら、力強く飛び跳ねていた。
演目の合間には、23日開催の「第33回全日本トライアスロン宮古島大会」の成功を祈念して、舞台に立った下地市長や富田詢一琉球新報社長、棚原芳樹市議会議長、古波蔵会長と、会場の観客が一体となってガンバローを三唱した。