来期も38万㌧達成を/サトウキビの日
宮古地区農業振興会(会長・下地敏彦市長)は18日、伊良部の佐和田地区で 「さとうきびの日(4月の第4日曜日)」関連セレモニーを行った。県・市、サトウキビ生産農家など総勢人が参加。伊良部地区さとうきび生産組合の渡久山毅組合長所有のキビ収穫後の畑約60㌃に緑肥としてヒマワリの種をまいた。参加者らは、宮古地区全体で目標に掲げる生産量38万㌧の達成に願いを込めて播種した。伊良部地区での関連セレモニー開催は今回が初めて。
「さとうきびの日」は、サトウキビの振興とサトウキビ作農家の生産意欲を向上させる目的で、県糖業振興会が1977(昭和52)年に制定し、今年で年の節目を迎える。制定以来、宮古では関連セレモニーを催している。
式で、副会長の下地保造JAおきなわ宮古地区本部長は「今期のサトウキビ収量については、長年生産目標にしていた万㌧を大幅に上回る40万㌧を突破する勢いである。まだ沖縄製糖と宮古製糖伊良部工場が操業中で、間違いなく万㌧は突破する。来期に向けて増産体制を構築していきたい」とあいさつ。
宮古農林水産振興センターの植田修所長は「今期の宮古地域のサトウキビは天候にも恵まれ、質・量ともに42万㌧余の大豊作となっており、大変喜ばしいことである」と強調した。
その上で「県としては、今後とも関係機関の皆様とともに、サトウギの栽培技術指導、収穫・管理機械の導入、ほ場・かんがい施設の整備などを進めていく」と決意を新たにした。
次いで渡久山組合長が増産宣言文を読み上げた。この中で「今期は気象条件等に恵まれ、非常に良い作柄となっている。去年の34万5000㌧を上回る40万㌧を超える勢いである。今後も『サトウキビは宮古の宝』を合い言葉に生産農家及び関係機関が一体となって増産に向けて鋭意努力する必要がある」と前置きし「土づくりの成果が出るように頑張ることを誓う」と述べた。