戸原、酒井 優勝へ照準/トライ大会
招待選手記者会見 海外勢も上位へ意欲
第33回全日本トライアスロン宮古島大会の国内外招待選手が21日、共同記者会見に臨んだ。3連覇を懸ける戸原開人(28)=神奈川=は「スタートしたら優勝を狙うだけ」と宣言。女子初4回目の優勝を狙う酒井絵美(37)=群馬=は「引退レースで優勝できるようにチャレンジしたい」と意欲を見せた。海外勢も上位入賞に照準を合わせる。
JTAドーム宮古島で行われた会見には戸原、酒井のほか男子が前回5位の松丸真幸(42)=茨城=、同7位の山本真二(35)=沖縄=、31回大会3位のビクトール・アロシュン(28)=ウクライナ=、アイアンマンニュージーランド12回優勝を誇るキャメロン・ブラウン(44)=ニュージーランド=、2016年アイアンマンケアンズ13位のダミエン・コリンズ(27)=オーストラリア=。女子は有力選手に挙がるクリスティー・オズボーン(34)=アメリカ=が参加した。
戸原は「3連覇は意識しない」としながらも、「スタートをしたら優勝を狙うだけ」と引き締める。「強力な選手がそろった。厳しいレースにはなるが、ベストを尽くし、あきらめずに走りたい」と語った。
前回女子の部3位の酒井は「最後のレース。スタートから最後までベストを尽くす」と意気込む。「引退レースで優勝は最も良い展開だが、難しいレースにはなる。でもそうなれるようにチャレンジしたい」と表情に決意をにじませた。
第21回大会総合優勝の松丸は上り調子だ。「自分と対話し、マイペースを心掛けたい。前回自分なりにいい走りができた。それをイメージして挑みたい」と自信をのぞかせた。
山本も上を狙う。「暑さには強い」と自身の強みを強調し「強化したランニングを生かす」と話した。
海外勢では、アイアンマンニュージーランド12回優勝のブラウンの走りが注目される。「日本のレースはタフだ。気温や湿度など気象条件が気になるが、年齢に負けずに頑張りたい」と抱負。アイアンマンレースでの経験を最大限生かす。
アロシュンは「風と強い日差しが気になるが、ベストを尽くす」と第回大会以上の成績を目指す。コリンズは「厳しいレースになるだろう。ランに入ってから暑くなると思うが条件はみんな同じ。こらえて頑張りたい」と語った。
酒井の前に立ちはだかる女子のオズボーンは第30回大会総合優勝のベンジャミン・ウイリアムズ=アメリカ=が推す。「初のロングで結果は予想できないがバイクに自信がある。楽しみたい」と意欲を見せた。