保育士試験に74人
離島経済負担軽減 先島で初めて実施
2017年度前期保育士試験(筆記)が22日、県宮古合同庁舎で始まった。離島住民の経済的負担の軽減を狙いに宮古、八重山で初めて実施。宮古地区では74人が挑んだ。23日まで計9科目の試験を受ける。
保育士試験は各都道府県1会場で実施するのが一般的だが、航空運賃や宿泊費を伴う離島住民は経済的負担が大きいとして現地会場が設置された。後期も同様に離島で行われる。
市が実施する保育士試験講座を受講する市民は約60人。開始に当たっては約100人が申し込むなど保育士を目指す市民は多い。
これまで試験を受ける際には沖縄本島まで出向かなければならなかったが、離島での実施に伴い、保育士を志す市民の経済的な負担は大きく軽減される。
初日の試験科目は▽保育の心理学▽保育原理▽児童家庭福祉▽社会福祉-。2日目の23日は▽教育原理▽社会的養護▽子どもの保健▽子どもの食と栄養▽保育実習理論-が行われる。
筆記試験の結果通知は6月3~11日。合格者は7月2日に実施される実技試験を受ける。音楽表現、造形表現、言語表現技術のいずれか2分野を選択する。