伊良皆氏が出馬表明/多良間村長選
【多良間】多良間村長の伊良皆光夫氏(61)は23日、同村塩川にある後援会事務所で会見し、任期満了に伴う村長選(6月20日告示、25日投開票)に出馬することを正式に表明した。伊良皆氏は村の魅力アップ、雇用の創出に向けた産業の振興など八つの基本政策を示し、「引き続き村政を担当し村の課題解決に全力を挙げたい」と決意を示した。後援会長には仲本春一氏が就いた。
伊良皆氏は「4年前、村民多数の支援を受け、村政を担当させていただき、就任後無我夢中で全速力で走ってきた。その間、村政100周年記念行事や100周年記念誌発行、たらぴん制作、明和の大津波の感謝の碑の建立などを進めることができた。さらに、新製糖工場や土地改良事業など大型事業の導入、給食費無料化、村営塾の開設など教育環境の整備、子育て支援、定住促進事業などハード面、ソフト面において、きめ細かい事業を展開してきた」と4年間の実績を強調した。
そして「産業、教育の振興、医療、介護、福祉の充実、ICT情報通信対策などを推し進める。将来を担う若い人材が夢と希望を描けるような村づくりが必要であり、村民と共に本村の課題解決と人口減少という難局を乗り越え、すべての人が心豊かに住み続けられる『ゆかり村』を築きたい」と述べ、村政継続に意欲を見せた。
続いて後援会長の仲本氏が「伊良皆さんを再度村長として一生懸命頑張らせて多良間島が素晴らしいゆがぷう島になるようにみんなで協力していきましょう」とあいさつした。
5月に行われる村議会議員選挙の出馬予定者や村民が駆け付け伊良皆氏の当選を願い力強く「ガンバロー三唱」で気勢を上げた。
【基本姿勢】①村の魅力アップ、雇用の創出に向けた産業の振興②観光産業の振興と特産品開発③心豊かで個性が輝く人づくり④地域で支え合う心豊かに生活できる福祉・保健・医療の充実⑤安全・安心な生活基盤の確保⑥交通・通信体系の充実強化⑦過疎(人口減)対策⑧行財政改革
伊良皆 光夫(いらみな・みつお)1955(昭和30)年5月25日生まれ。61歳。多良間村塩川出身。琉球大学短期大学部卒業。79年宮古郡農協に就職。2005年に同農協退職し同年7月に多良間村助役に就任。12年10月多良間村副村長解職。13年7月多良間村長へ就任(1期目)。