ブラウンに優勝杯/トライ宮古島大会表彰式
完走者1263人たたえる
「海・風・太陽 熱き想い 君を待つ」をテーマにした第33回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)の表彰式が24日、同大会として初めてJTAドーム宮古島で行われた。初出場で総合優勝を飾ったキャメロン・ブラウン(44)=ニュージーランド=に大会長の下地敏彦市長から大会長杯が授与された。あいさつで下地市長は「来年も再び皆さんを歓迎したい」と述べ、完走した1263人(男1130人、女133人)の強人たちをたたえた。
上位6位までを外国人選手が占めた今大会。その中でも、ブラウンが安定したレース運びで、豊富な経験と力の差を見せつける内容となった。
今大会は、序盤のスイムから外国人選手を中心に展開された。アイアンマン・ハワイチャンピオンシップ大会で上位入賞経験があるブラウンは、スイムを先頭グループでフィニッシュすると、バイクでトップに立ち、得意のランで独走態勢を築き7時間49分10秒のタイムで初優勝となった。
外国人選手が上位を独占する中、日本人は菅沼伸哉(34)の7位が最高。菅沼は県勢でも1位となった。
また、女子は鷲津奈緒美(33)=神奈川=が9時間4分8秒で3回目の頂点に立った。
あいさつで下地市長は「今回は海も穏やかで天気も良く、多くの参加者が満足のいくレースができたと思う。しかし、満足のいくレースができず悔しい思いをした参加者もいると思う。それでも来年頑張りたいと思う気持ちで参加してくれれば私たちは歓迎したい。きょうは昨日の大会を振り返りながら互いの検討のたたえ合ってほしい。来年また再会することを楽しみにしている」と述べた。
沖縄総合事務局の中程倫由次長は「過酷なレースに挑み熱い戦いを繰り広げた皆さんにとって住民の沿道からの応援は励ましになったと思う。すべての参加者が来年もまた挑戦してほしい。今後、この大会の魅力が国内外に発信され、宮古だけでなく、県全体の発展につながることを期待している」とあいさつした。
この後、総合と女子の上位10位までの選手に各賞を授与したほか、年代別男女上位入賞者や種目別1位の表彰などが行われた。
会場では引き続き、ふれいあいパーティーが行われ、選手たちは日焼けした笑顔で乾杯したり、地元料理に舌鼓を打ちながら、舞台での余興を楽しんだ。
今大会には、海外16カ国・地域からの121人を含む1661人がエントリー。スイム3㌔、バイク157㌔、ラン42・195㌔の総距離202・195㌔で競った。
最終出場者数は1552人で、完走者は1263人。完走率は81・4%だった。