市長に「適合」と答申/市景観審議会
伊良部のリゾートホテル建設
全国で不動産開発やホテル事業などを展開する森トラスト(東京都、伊達美和子社長)が伊良部島で進めるリゾートホテル計画について、下地敏彦市長から諮問されていた市景観審議会(池田孝之会長)は24日、同計画について「市景観計画に適合する」と答申した。森トラストには今週中にも今回の答申結果が通知される。
下地市長は「皆さんの慎重審議に感謝する。伊良部にはこれから同様の施設が増えると思うがそれが景観に配慮した施設となるために今回の答申はモデルケースになると思う」と述べ感謝した。
答申を行った庄司優副会長は「池田会長が5回にわたり修正を加えており、景観にかかわる適切な対策が確認された。市の景観計画にも適合する」と述べた。
ホテルの建設予定地は、伊良部字伊良部の渡口の浜に近い海岸地域景観ゾーンで、客室数は58室。建築面積は1762平方㍍。延床面積は5420平方㍍で、地上4階建てとなっている。
今年夏ごろにも工事着工を予定し、18年後半か19年の前半ごろの完成を目指している。
景観への配慮については、高低差のある地形を生かしてできるだけ低い位置に建物を配置し、一部を分棟化することで圧迫感をできる限り低減するほか、郷土種を主体とする植栽と既存植生を生かして敷地内を緑化し、現況の風景にできる限り、なじむように配慮している。