ブラウン選手「また参加したい」/第33回トライアスロン大会
上位入賞選手 レース振り返る
23日に開催された第33回全日本トライアスロン宮古島大会の上位入賞者記者会見が24日、JTAドーム宮古島の会議室で開かれた。総合6位、女子3位以上の選手が参加し、大会の感想などを語った。初出場で優勝したキャメロン・ブラウン選手(44)=ニュージーランド=はコース表示の細かさや沿道でのサポートなどを高く評価し「また参加したいと思わせる大会」との考えを示した。
レースを振り返ってブラウン選手は「日本人選手はランがとても強く、日本人選手との差を付けておかないとかなり詰められるのではないかという思いがあったので、バイクで力を入れて前へ出て行った。ランに入ってからは一定のペースで走るよう心掛けた。最終的には1位でゴールすることができ全体的に見ても良いレースだった」と語った。
女子1位の鷲津奈緒美選手(33)=神奈川県=は「8年ぶりのレースですごく楽しみにしていた。ランをどのくらいのタイムで走れるか楽しみにしていたが思っていたより遅かったのが残念。でもレースは久しぶりにしてはすごく良くできたと思う」と振り返った。
総合2位のサイモン・ヤン選手(30)=ドイツ=は「結果にとても喜んでいる。自分のペースを守ってレース展開をしたのでゴールすることができた」、女子2位の酒井絵美選手(37)=群馬県=は「勝ちたかったというのが本音だが、力は出し切ることができたので悔いはない」。総合3位のショウン・ワイリーマン選手(27)=カナダ=は「自分のペースでレースを展開したことがこの結果につながったと思う」、女子3位の一本松静香選手(23)=東京都=は「鷲津さんや酒井さんのような尊敬できる先輩たちの後にゴールできとてもうれしい」とそれぞれ感想を述べた。
総合4位のビクトール・アロシュン選手(28)=ウクライナ=は「スイムで1位になることができうれしい」、同5位のダミエン・コリンズ選手(27)=オーストラリア=は「5位をキープできるよう頑張って走ったので結果には満足している」、同6位のパク・ビョンフン選手(45)=韓国=は「良い成績が出せうれしい」などと語った。
宮古島大会の印象についてブラウン選手は「とても細かいところまで表示されていて何の問題もなくレースを展開できた。沿道でもたくさんの人たちがサポートしてくれ、また参加したいと思わせる大会だった」。鷲津選手は「水泳のコースで今何メートル泳いでいるという表示が昔はなかったが、それがあってすごく分かりやすかった」。ヤン選手は「細かいことろも注意が行き届いていて素晴らしい」。酒井選手は「宮古島大会の(ボランティアが走って渡す)バイクでもボトルの渡し方は世界ナンバーワン」。ワイリーマン選手は「こんな素晴らしい大会を経験すると戻ってこない訳はない」。一本松選手は「今までで一番充実した大会だった」などと答えた。
来年以降についてブラウン選手は「来年もぜひ戻ってきたい」、鷲津選手は「酒井選手に女子優勝の最高記録は4回なのでそれを目指してほしいと言われたので、考えてみたい」、ヤン選手は「来年もここにいる選手たちとまた一緒にレースをしたい」、酒井選手は「鷲津選手にはぜひ来年も出場してもらって、記録を打ち立ててほしい」、ワイリーマン選手は「この大会に参加するかと言われてノートは言えない」、一本松選手は「初めてのロングが宮古島なので私のロングの原点として出続けて、自分の成長を測っていきたい」などと語った。