停職6カ月の処分/酒気運転の警察官
本人は罰金納付し依願退職
宮古島署は25日、酒気を帯びた状態で車を運転し、道路交通法違反容疑で検挙された宮古島署の男性巡査部長(39)を、同日付で停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。巡査部長は30万円の罰金を納付し、同日付で依願退職した。
宮古島署によると巡査部長は3月19日午後6時ごろ~同9時ごろまで、自分が住む寮で行われた同僚の送別会に出席して泡盛やビールなどを飲み、翌20日に車で出勤したところを宮古島署前の道路で酒気帯び運転の疑いで検挙された。
巡査部長からは基準値(呼気1㍑当たり0・15㍉㌘)以上のアルコールが検出された。
宮古島署は、巡査部長を逮捕せずに交通違反切符(赤切符)を交付。理由について「本人は酒気帯び運転を認めており、その後の取り調べにも素直に応じた。また、逃走や証拠隠滅の恐れがないと判断した」と述べ、「一般の人と同様」と話した。
「停職6カ月」の懲戒処分については「過去5年間で県内の警察署で同様な事案が2件あり、それに基づいたもの」と話した。
処分は県警本部監察課が決定。平良英俊主席監察官は「県民を挙げて飲酒運転根絶に取り組む中、取り締まりに当たる立場の警察官がこのような事案を引き起こしたことは遺憾であり、県警察を代表して、県民の皆さまに深くおわび申し上げる」と陳謝。その上で「職員に対する指導を徹底するとともに、職務倫理教養を一層強化して、再発防止に努める」とのコメントを発表した。
宮古島署の大城辰男署長は「今回の事案を真摯(しんし)に受け止め、職員に対する指導を徹底して再発防止に努める」とコメントした。