肉用牛農家4.3%減/宮古地区
農家の高齢化が要因
【那覇支社】県の農林水産部は25日、2016年12月末時点で宮古地区の肉用牛飼育農家は前年比4・3%減の916戸になったと発表した。県全体では同2・4%減の2489戸だった。宮古地区での飼育農家減少率が県全体を上回ったことについて県の担当者は「高齢の農家が離農していることが原因」と分析している。
県によると、肉用牛飼育農家数は沖縄本島北部・中部・南部は、それぞれ約260~320戸。宮古地区と八重山地区の戸数は合計1602戸と県全体の64%を占めている。
一方、1戸当たりの飼育頭数は、宮古が15・1頭に対して八重山と本島北部が約40頭と規模が大きく、本島中南部は20~30頭と、地域ごとに経営規模に違いがあるという。
飼育頭数は、県全体で前年比2・1%増の7万1956頭。宮古地区は同2・6%減の1万3832頭だった。県の島尻勝広農林水産部長は「今後は県全体の対策だけでなく、地域の形態に合わせた支援も行いたい。(肉用牛の)価格は良いが、高齢化などの課題もある。きめ細かい支援事業を実施するよう検討していきたい」と述べた。