陸上競技場、GW使用可/市教委
施行規則改正も視野/指定管理への移行急ぐ
市教育委員会(宮國博教育長)は28日、市陸上競技場と総合体育館の祝日開場を決めた。県内他自治体と同様、ゴールデンウイーク(GW)期間中の使用が可能になる。祝日開放を求める利用市民の声に応えた。この1年は利用ニーズを把握するための時限措置としているが、祝日開場が原則となるよう設置条例の施行規則改正を視野に入れる。指定管理者制度への移行も急ぐ方針だ。
陸上競技場や総合体育館など、市の体育施設の休場日は毎週月曜日(定休)と祝日。定休日に祝日が重なると、翌日も振り替え休日で利用できなくなる。
このため、祝日が続くGWはほとんど休場。宮古毎日新聞の調べで、県内にある全天候型陸上競技場は14施設だが、大型連休を休場扱いにしている自治体は宮古島市のみだった。
この件は市議会でも取り上げられ、一部市議は「スポーツアイランドとして好ましくない規則だ」と主張して改善を求めている。
市教委は、こういった要望に応える形で祝日開放を決めた。定休日に祝日が重なった場合は県内他自治体と同様、祝日は開場して平日に休場を入れる。
開場する施設は市陸上競技場と市総合体育館(トレーニング室含む)。利用時間は午前9時から午後5時まで。個人利用が原則。
両体育施設のほか市民球場や多目的前福運動場、平良多目的屋内運動場については、事前申請により団体利用が可能になる。
28日の会見で宮國教育長は「市の体育施設は、将来的には指定管理者制度に移行するが、祝日における利用者のニーズが把握できていない」と述べ、祝日開場の狙いが実態把握にあることを強調した。ただ、「次年度の施行規則改正も視野に入れながらニーズを把握したい」と前向きだった。
市教委は、指定管理者の指定も急ぐ。集中改革プランに定めた指定年度は2018年度。この1年、指定管理者制度への移行作業を急ピッチで進める。