有効求人倍率は1・39倍/3月の雇用情勢
11カ月連続で1倍超
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、知念宏和所長)は28日、管内3月の雇用情勢を発表した。それによると有効求人倍率は1・39倍で、昨年5月以降11カ月連続で1倍を超えた。前年同月比では0・24ポイントの増加となり、前年同月実績を20カ月連続で上回った。県全体の有効求人倍率は1・01倍、全国は1・45倍だった。
管内3月の月間有効求人数は前年同月比295人(18・8%)増の1861人、有効求職者数は20人(1・5%)減の1336人で、求職者1人当たり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は1・39倍となった。前年同月実績は上回ったが、前月比では0・07ポイントの減となった。
新規求人数は517人で前年同月を42人(8・8%)上回り19カ月連続での増加を記録。産業別に見ると宿泊・飲食サービス業では44人、医療・福祉では27人、情報通信業で17人増加している。
新規求職申込件数は307件で前年同月比4件(1・3%)の減で2カ月連続で前年同月実績を下回った。
就職件数は4件(0・8%)減の236件。内訳は県内就職件数が234件、県外が2件だった。
知念所長は「有効求人倍率が前月比で微減となっているが経済状況は順調だと思う」としながらも「ホテルの建設現場は今でも人手が足りないのに、新たな建設計画もあり、働く人が探せるのかが心配」との考えを示した。