大型連休を楽しく
水難事故防止で海浜パト/防止推進協
ゴールデンウイーク(大型連休)で本格的な海のレジャーシーズンを迎え、市水難事故防止推進協議会(会長・下地敏彦市長)は2日、市役所平良庁舎前で2017年度水難事故防止海浜パトロール出発式を行った。宮古島署(大城辰男署長)、宮古島海上保安部(久留利彦部長)などの関係者ら約40人が参加。式後、四つのグループに分かれ、伊良部下地島の通称中の島海岸や平良の砂浜ビーチ、下地の前浜ビーチなどで海水浴客らに遊泳中の水難事故防止の注意喚起チラシを配布し、安全で楽しい利用を呼び掛けた。
同署によると、昨年の管内における水難事故は15件発生し、事故者総数19人のうち9人が死亡した。今年は4月24日現在で、水難事故は3件発生し、昨年同期と比べ2件増加している。
出発式で、下地市長(代読)は「毎年のように海浜で事故が起こっており、その多くが島外から宮古島へ観光で来られた観光客の皆さんであるのが現状である。今後は、こういった悲しい事故が繰り返されないよう、各関係機関と連携を密にしながら水難事故防止へ向けての取り組みや啓発を強力に進めていく」と気持ちを引き締めた。
大城署長(代読)は「県警では、水難事故防止を目的に4月28日から『いっちゃだめ 大人がいない 海と川』をスローガンに2017年度沖縄県水難事故防止運動を実施中である。海洋レジャー事業所等では、より安全で安心なマリンレジャーを提供できるよう、常に安全第一を念頭においた業務運営をお願いしたい」と協力を呼び掛けた。
久留部長は「多くの皆様に魅力ある宮古の海とそしてその裏に潜む危険について知っていただきたい。1件でも水難事故を減らして笑顔で楽しい思い出だけを家に持って帰られるよう、活動を一緒に頑張りたい」と決意を新たにした。
この後、各海浜でパトロールを実施した。通称中の島海岸で活動した伊良部漁協の漢那一浩組合長は「一人一人が楽しい海のレジャーを満喫してほしい」と語った。