宮古地区 子ども人口8788人
前年並みも過去最少/減少速度は緩やかに
宮古福祉事務所(野原勝所長)の調べで、15歳未満の子どもの人口(2017年3月末)は8788人だった。前年並みを維持したが、過去最少人口を更新した。一方、過去5年の減少数は258人(2・9%減)で、05~10年の832人(8・5%)と比べると減少速度が緩やかになっている。ただ、国の推計では今後も減少が続く。2040年には5000人台に落ち込む見通しだ。
宮古地区の人口の内訳は宮古島市が前年比12人減の8604人、多良間村が同比7人増の184人。地区全体ではわずか5人の減少にとどまっている。
市の地区別人口は、平良が前年比4人増の6481人、城辺が30人減の658人、下地は1人増の458人、上野は13人増の445人、伊良部は562人で前年と同数だった。減少したのは城辺のみだった。
過去5年間の減少幅をみてみると、直近の13~17年は最少の258人。30年前の1985~90年は1942人、90~95年は2197人、2000年代に入っても800~900人単位で減少したが、10年以降は減少速度が緩やかになった。
ただ、統計を取り始めた1965年の子ども人口と比べると、この50年間で2万1000人以上も減少している。さらに、国立社会保障・人口問題研究所の推計によれば、20年には7000人台になり、30年には6000人台、40年には5000人台になる。少子化対策が急務だ。
宮古の子ども人口は、1965年から2010年は国勢調査の数字。13~17年は宮古島市、多良間村の集計値が基になる。「こどもの日」に合わせて、宮古福祉事務所がまとめた。