池間民族チーム力漕
那覇ハーリーで団結示す
【那覇支社】海の安全と豊漁を祈る那覇ハーリー(主催・同実行委員会)が5日までの3日間、那覇港新港ふ頭で行われ、一般競漕Aブロックに出場した海洋池間民族(楚南昌明会長)チームが力漕した。
那覇ハーリーはゴールデンウイーク恒例の県内最大イベントとなり、今年で43回目の開催。最終日の5日にはハーリーの一般競漕をはじめ、航海安全や大漁を祈願して空手の演舞などを奉納する御願バーリーと本バーリーが行われた。
在沖の池間や佐良浜、西辺の3郷友会有志でつくる海洋池間民族チーム。海をイメージしたブルーのTシャツを着た人の選手たちは、往復430㍍のコースでJALスカイエアポート沖縄やサバニソウルシスターズ(米軍女性隊員)と激しい競漕を展開した。
波しぶきを上げた力強いかいさばきには、詰め掛けた大勢の応援団や観光客から盛んな声援が送られた。池間チームは2位に入る健闘を見せたが、出場41チームのうち記録上位3チームによる決勝戦への進出は果たせなかった。
キャプテンの島袋賀郎さん(27)は「予選はギリギリ(2位)でした。今日のレースとしてはターンが問題だった。途中まで勝っていたが、ターンを外回りした方が良かったが、ぐっと(近くで)回った。もったいなかった。こぎ手は人。そのうち人は、ほかのレースにも出るので3月から毎日練習していた」と話した。
楚南会長は「タイムとしては例年より良かったので、みんな頑張ってくれたと思う。来年は全員でしっかり練習して優勝を目指したい。普段は別々の郷友会で活動しているメンバーが、今日のためにチームが一つにまとまって活動できたことがうれしい」と語った。
強豪揃いのBブロック決勝レースでは、陸自第15旅団がチームワークを発揮し優勝した。伝統の本バーリーでは那覇や久米、泊の3地区チームが競い合い、那覇が接戦を制し3連覇を達成した。初日3日のハーリー競漕には那覇市内の男女中学生・PTA・一般の部に約チームが出場し、息の合ったかいさばきで熱戦を繰り広げた。