ゴーヤーの日で安価販売/あたらす市場
「夏ばて防止に最適」/1㌧が20分で完売
安全で安心な宮古島産ゴーヤーを広くアピールし、消費拡大を目指す2017年宮古地区「ゴーヤーの日」キャンペーン(主催・同実行委員会)が8日、JAおきなわファーマーズマーケットあたらす市場で開催された。即売では、太陽の光を十分に受けて育ったみずみずしい宮古島産のゴーヤーが1袋(2~3本入り、500㌘前後)が50円で販売された。通常は300円前後で販売されているゴーヤーが50円とあって山積みされたゴーヤーは飛ぶように売れ、用意された2000袋(1㌧)のゴーヤーはわずか20分で完売した。
セレモニーでは、主催者を代表して実行委員会の下地保造委員長が「ゴーヤーはおいしくて、夏ばて防止に最適な素晴らしい野菜。宮古が拠点産地に認定され10年が経過し全国トップの生産量を誇るようになった。きょうは各家庭の食卓がゴーヤーで彩られることを願っている」とあいさつした。
激励のあいさつで、下地敏彦市長は「年々出荷数量、販売額が増加しているのは生産農家の努力のたまもの。市としても増産のため有機肥料等の助成を実施するなど、これからも支援を強化していきたい」と述べた。
また、セレモニーの冒頭では、あさひっこ保育園の園児による演舞で会場を盛り上げた。
店内には2000袋のゴーヤーが積み上げられ、午前9時の開店と同時に訪れた市民らが大きさや色つやなどを確認しながら気に入った商品を買い求めていた。
50代の女性は「やっぱり地元産のゴーヤーが一番おいしい。苦みも歯ごたえも最高。ゴーヤーはチャンプルーと酢の物にしたい」と笑顔で話した。
70代の男性は「ゴーヤーはいろいろな料理にできるし、何よりおいしいから好き。きょうは私が腕を振るって最高のチャンプルーを提供したい」と笑顔で話した。
そのほか、JA宮古地区女性部やみゃーくの味加工推進協議会による試食・販売も行われ、ゴーヤーサタパンビン、ゴーヤーチップス、かき揚げ、ゴーヤーくず餅などが人気を博した。
宮古のゴーヤー生産量は好調に推移しており、2016年度は、昨年10月から出荷が開始され、12月~2月にかけての気温が高く順調に育成したことで、計画目標の900㌧を上回り出荷量は1059㌧、販売金額にして3億8000万円以上の実績となっている。
ゴーヤーの日は1997年に県などが制定。語呂合わせと、生産量が増え始めるこの時期を選んで「5月8日」に決定した。この日は県内各地でゴーヤーの消費拡大を狙ったキャンペーンが実施された。