入館者は6万8534人/16年度市立3図書館利用実績
貸出数は18万1205冊/利用者増えるも貸出減
市立平良図書館はこのほど、平良図書館、同館北分館、城辺図書館の市立図書館3館の2016年度利用状況を取りまとめた。それによると3館合計の入館者数は6万8534人で前年度実績を4218人上回った。しかし貸出利用者数は293人減の5万1675人、貸出冊数は3976冊減の18万1205冊と前年度を下回った。
入館者数を図書館別に見ると、平良図書館は4万1051人で前年度比5014人の増加、北分館は1万1284人で235人増、城辺図書館は1万6199人で1031人減少した。
貸出利用者数は平良図書館が712人減の3万9871人。北分館は170人増の2455人、城辺図書館は249人増の9349人だった。
貸出冊数は平良図書館が移動図書館分を含め13万5630冊で4442冊の減、北分館は6558冊で480冊の増、城辺図書館は移動図書館分を含め3万9017冊で14冊減少した。
平良図書館では入館者数は5014人増えたが、貸出利用者数は712人減少し、貸出冊数も4442冊減少していることから、来館し、館内で蔵書を読み、借りることなく帰る人が増えているものと思われる。
入館者数増の理由の一つとして観光客による利用の増加が考えられる。図書館によると郷土資料が多い北分館は特に観光客の利用が増えているという。また市立図書館では従来、宮古島市に住民票がない人への貸出は行っていなかったが、島外からの長期滞在者や観光客が貸出を希望するケースが増えたことから、昨年秋から2種類の身分証明書を提示することなどを条件に市に住民票がない人への貸出も行うようになった。
16年度の個人利用登録者数は2万876人で、そのうち新規登録者数は1420人だった。
現在の蔵書数は平良図書館が5万6713冊、北分館は3万8416冊、城辺図書館は4万5587冊、移動図書館分が1万1009冊で合計は15万1725冊となっている。
平良図書館の狩俣明館長は「利用者数は増えている。貸出もたくさんの人にもっと積極的に利用してもらいたい」と語った。