「世界へ」比嘉にエール/ボクシング
市庁舎に巨大垂れ幕/20日夜、東京でタイトルマッチ
宮古工業高校卒の比嘉大吾(21)が挑むプロボクシングの世界戦を盛り上げようと、後援会が15日、市役所平良庁舎に4㍍四方の巨大垂れ幕を掲げた。情熱的な背景に「比嘉大吾」の名を浮かび上がらせた。比嘉は20日夜、東京の有明コロシアムで行われる世界評議会(WBC)のフライ級タイトルマッチに挑む。対戦相手は同級王者のファン・エルナンデス(メキシコ)。
垂れ幕は平良庁舎1階ロビーに掲げられた。後援会宮古支部ほか、比嘉が所属する白井・具志堅スポーツジム宮古島応援会のメンバーらが結集。下地敏彦市長も世界戦用の応援Tシャツを着てロビーに現れた。
後援会宮古支部長を務める本村繁信さんは「本人がKOを宣言しており、その言葉通りになることを願っている」と世界チャンプの誕生を期待した。「けががないように自分のスタイルで頑張ってほしい」というエールも送った。
下地市長と固い握手を交わし、共に応援することを誓い合った白井・具志堅スポーツジム宮古島応援会の下地恵茂会長は「世界戦という機会に恵まれた。大吾はこのチャンスを逃さず、世界チャンピオンになってくれるものと思う。応援をお願いしたい」と話した。
これに下地市長は「比嘉大吾は相当な逸材。チャンピオンになってくれるものと信じている。私も最大限応援したい」と話し、後援会のメンバーらに世界戦会場での大応援を託した。
比嘉は浦添市出身。同市の仲西中を出た後、宮古工業に進学し、元プロボクサーの知念健次さんに指導を仰いだ。その後すぐに頭角を現し、県高校選手権でフライ級2連覇。2013年には高校総体を制した。
14年にプロデビュー。15年にWBCユース・世界フライ級王座決定戦でタイのコンファー・CPフレッシュマートにKO勝ち。16年7月には東洋太平洋フライ級タイトルマッチでフィリピンのアーデン・ディアレをKOで下し、同級王座に就いた。プロ入り後の戦績は12戦12勝(12KO)。