文化財保護活動貢献で3人表彰
沖縄地区史跡整備市町村協
沖縄地区史跡整備市町村協議会(会長・古謝景春南城市長)の第41回大会が23日、市中央公民館で開催された。県内36の加盟市町村の関係者らが参加し、2016年度収支決算など5議案を承認。席上、古謝会長が長年にわたり文化財保護審議委員などを務め、文化財保護活動に尽力・貢献した仲宗根将二さん(宮古島市)、安谷屋昭さん(同)、中村昌成さん(久米島町)に表彰状と記念品を贈呈し、さらなる活躍に期待を込めた。県内市町村に貴重な文化財を未来へ継承していくための年度文化財関係予算措置を要望する大会決議を採択した。
開会で、古謝市長は「本会は主として史跡名勝または天然記念物の所在する市町村並びに本会の目的に賛同する市町村で組織している。加盟市町村が協調して、史跡等の整備に関する調査研究及びその具体的な方策の推進を図り、文化財の保存と活用に資することを目的に昭和52年に発足した」と述べ、関係者らのさらなる活躍に期待を込めた。
次いで下地敏彦市長(代読)が歓迎あいさつ、文化庁の中井将胤文化財調査官、県教育庁の平敷昭人教育長(代読)がそれぞれ祝辞を述べた。
表彰された仲宗根さんは、旧平良市文化財審議会委員や県文化財保護審議会委員を長年務め、安谷屋さんは旧平良市文化財審議会委員を長年務めた。両人とも文化財の資料収集やこれらに基づく研究はその保護と活用に多大に貢献した功績が評価された。
一方、中村さんは、久米島町文化財審議会委員を長年務め、町内の伝統芸能の掘り起こしや調査研究がその保護と活用に多大に貢献した功績が認められた。
16年度収支決算では46万円を次期繰り越し。17年度収支予算は収入支出ともに161万円。
大会が宮古島市で開催されたのは今回が初めて。来年開催される第42回大会は与那原町に決まった。
閉会後、安谷屋さんが「宮古島市の国指定・名勝並びに天然記念物(地質関係)~主に、地形・地質学的イベントによる天然記念物~」と題して紹介。仲宗根さんが演題「宮古の歴史と文化~平良港を基点に発展した宮古~」で記念講演した。