JAおきなわ 2期ぶり減益/経常利益17億3900万円
【那覇支社】JAおきなわ(大城勉理事長)は24日、2016年度の決算を発表した。企業の売上高に当たる全事業(信用・共済・経済など)の事業総利益は、信用事業と共済事業の増収が農産品や肥料の販売など経済事業の減収を上回り、前年度比2・4%増の202億6100万円となった。経常利益は、事業外収益が減少し、同41・4%減の17億3900万円で、2期ぶりの減益となった。
主要3事業のうち信用事業の総利益は、マイナス金利政策などの影響で貸出金利息が低下したものの、貸倒引当金などの費用が減少し、前年度比3・0%増の86億2600万円。共済事業では、自動車共済などの短期共済の取扱件数が顕著に伸び、総利益は同6・8%増の38億7800万円となった。一方、経済事業では、畜産事業で子牛の競り取扱数の増加、サトウキビ増産など販売事業の増加はあったが、生産資材の価格低減の影響で同0・5%減の79億9100万円となった。
経営の健全性を示す自己資本比率は、同0・6ポイント減の10・7%。不良債権比率は同0・4ポイント改善し2・9%だった。
貯金残高は同2・3%増の8532億円で、貸出金は同4・0%減の2889億円だった。
17年度の事業総利益は204億5200万円、経常利益は19億2100万円の増収増益を見込む。