市総合庁舎 4カ所の候補地選定/第2回建設委
消防本部隣接地など有力/次回、総合評価で順位決定へ
市総合庁舎の建設候補地を検討する市庁舎等建設委員会(下地義治委員長)の第2回委員会が25日、市役所平良庁舎で開かれた。第1回委員会を踏まえて事務局が抽出し、選定した候補地4カ所が委員に示されたほか、この日は選定された4カ所の現地視察も行われた。今後は、次回委員会で各委員による総合評価で4カ所の順位付けを行い、その結果が下地敏彦市長に答申され、これを受けて下地市長が7月上旬にも候補地を決定するとしている。
候補地となったのは▽現平良庁舎と平良第二庁舎▽市民球場近く市有地(西仲宗根前福)▽宮古島警察署近くの国有地(西里西屋原)▽市消防本部に隣接する国有地(西里立行・七原)-の4カ所。
敷地面積では、消防所隣りが最も大きく3・5㌶。次いで警察署隣りが2・9㌶。現庁舎については0・9㌶で市民球場近くの市有地は2・0㌶となっている。
建物については、現庁舎の場合、庁舎が地下1階、地上8階、保健センターは地上2階建て。市民球場近くは、地上8階で保健センターは平屋を想定している。
警察署隣りと消防署隣りについては、両方とも地上5階建てで保健センターは平屋を想定している。
概算費用としては、現庁舎の新築の場合が約114億3600万円。増築は約94億1600万円と4カ所の中では最も高額となっており、そのほかの3カ所については約億円台を見込んでいる。
用地取得が必要性なのは、現庁舎の場合、国有地分で約9300万円。警察署隣り(国有地)が約4億9100万円、消防署隣り(同)が5億6500万円となっている。市民球場隣りはすべて市有地となっている。
この日の委員会では、候補地の抽出経緯の説明が行われた後、4カ所の現場視察を行い、周辺環境の状況などを確認した。
視察後の意見交換では、立地条件や交通のアクセスなどを考慮して消防署隣りを候補地として推す意見が多く出された。
今後は6月30日に行われる第3回の委員会で▽敷地概要▽事業コスト▽利便性-など評価項目について、委員それぞれが総合評価を行い、それを集計して順位を決定し、市長に答申するとしている。
総合庁舎整備事業は合併特例債を活用して実施する計画で、宮古島市が同特例債を使うことができるのは2020年度までとなっていることから、市では今年6月ごろまでに基本構想・基本計画を策定し、同10月ごろに設計を発注、18年度末までの完了させ、19年度から工事に着手。20年度末までに完成させ、21年度からの供用開始を目指している。