宮古地区 生産量43万5000㌧/16-17年産サトウキビ
89-90年期に次ぐ大豊作/宮糖伊良部の搬入終了
宮古製糖伊良部工場は25日、2016-17年産サトウキビの搬入を終えた。累計で7万5953㌧を搬入し、平均糖度は15・76度と高品質だった。同工場の搬入終了で、宮古地区全体の搬入(生産)量が確定。4工場合わせて43万5563㌧となり、前期の生産量を9万㌧上回った。50万㌧を生産した1989-90年期に次ぐ大豊作となった。
宮糖伊良部工場は昨年12月1日に操業を開始。当初は6万3820㌧の搬入を見込んでいたが、期間中に複数の上方修正を加え、最終的には1万2000㌧以上の上乗せとなった。
搬入7万5000㌧超えは、89-90年期に次いで同工場史上2番目の多さ。
搬入された原料(サトウキビ)のうち、手刈りは3万4959㌧。率にして約46%だった。残りは機械刈りで4万㌧余だった。
平均糖度は宮古地区4工場で最高。糖度区分別構成比は基準糖度帯(13・1~14・3度)以上の原料が全体の85・86%を占めた。基準糖度帯は11・89%、基準以下はわずか2・25%。搬入期間中に記録した最高糖度は19・90度だった。
国の交付金を含む1㌧当たりの農家平均手取額は2万4640円。4工場の中で最も高かった。
同工場の搬入終了で確定した宮古地区全体の生産量は43万㌧台に到達。工場別の生産量は▽沖糖宮古18万1923㌧▽宮糖城辺15万2289㌧▽宮糖多良間2万5398㌧-。
品質も良く、それぞれ平均糖度は14度を超えた。これにより、農家の手取額も2万2000円以上の高値に。質、量とも過去最高に匹敵する実績となった。
豊作の大きな要因は気象条件。16-17年産は、台風や干ばつなど大きな自然災害を受けることなく順調に生育した。適度な降雨も増産に拍車を掛けた。
1年1作の株出し栽培の普及も大きい。今期は全作型の中で株出しが最大規模になって収穫面積が拡大した。こういった複数の要因が重なり、89-90年期に次ぐ大豊作となった。