社会・全般
2017年5月26日(金)9:02
泡盛振興で検討会/内閣府が那覇市で
経営基盤を強化へ
【那覇支社】内閣府は24日、泡盛の振興策に関する検討会(座長・小泉武夫東京農大名誉教授)を那覇市で開催した。同じ沖縄の伝統文化である空手の愛好家に泡盛を売り込むアイデアや、若い女性でも楽しめる飲み方の開発、酒造所の経営基盤を強化するための計画を作成する案などが提示された。内閣府は来月中旬までに中間的な取りまとめ案を作成する方針。
検討会は、消費量が低迷する泡盛業界の振興を図るため発足し、4月に東京で第1回会合を開いている。24日は2回目の会議で、下地芳郎琉大教授や花牟礼真一三井物産那覇支店長らが持論を発表した。
各発表者からは、世界に1億3000万人いるといわれる空手家に泡盛を売り込むべきだという案や、男性が外で飲むだけでなく女性が家で楽しめる飲み方を開発すべきだというアイデアが出された。
このほか、県内45酒造所のうち33%が赤字という泡盛業界の厳しい経営状況を改善するため、改革プランを企業ごとに作成するべきだとの意見や、業界の再編や新規参入を促すことが必要との案も出された。