はらはらのオペラ劇満喫/「泥棒とオールドミス」
メノッティ作品で傑作コメディアのオペラ「泥棒とオールドミス」(主催・沖縄オペラアカデミー、共催・市教育委員会、後援・市文化協会、宮古毎日新聞社ほか)が27日午後、市マティダ市民劇場で上演された。出演者らの美声、情熱的で豊かな演技力、音楽に乗せたスピーディーな展開が観客を魅了した。
演出は粟國淳さん、キャストは黒島舞季子さん(ミス・トッド)=宮古島市出身=、平山留美子さん(ミス・ピンカートン)、宮城美幸さん(レティーシャ)、仲本博貴さん(ボブ)、棚原俊平さん(ピアノ演奏)=同市出身。
舞台は全1幕、英語上演、日本語字幕付き。登場人物は、ミス・トッド=町の名士、オールド・ミス、ミス・ピンカートン=近所に住むオールド・ミス、レティーシャ=ミス・トッドの家のメイド、ボブ=イケメンの放浪者。
オールドミスの悲劇を描いた作品。あらすじは、1930年代のアメリカの小さな田舎町。ミス・トッドとミス・ピンカートンは共に独身のオールド・ミス。今日も裏切られた男の話に花を咲かせながら退屈の一日を過ごしていた。と、そこへイケメンの放浪者・ボブが物乞いをしにやってくる。彼にミス・トッドとメイドのレティーシャは恋をしてしまう。そこで、レティーシャに言われるがまま一晩彼を家に泊めることにする。新聞に載っている凶悪犯の特徴がボブとそっくり。ボブは本当に泥棒なのか…?果たして彼女たちの恋の行方は…?
観客らは、日本語字幕にミャークフツ(宮古方言)の表現が表示されると、大爆笑し大きな拍手を送っていた。