有効求人倍率は1・28倍/宮古4月
12カ月連続で1・2倍超
宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古、知念宏和所長)は30日、管内4月の雇用情勢を発表した。それによると有効求人倍率は1・28倍で、前年同月比では0・35ポイント上昇した。前月比では0・11のポイント減となっているものの、昨年5月以降、12カ月連続で1・2倍を超える状態が続いている。4月の県平均は1・12倍、全国は1・48倍だった。
管内4月の月間有効求人数は1641人で前年同月実績を430人(35・5%)上回ったのに対し、有効求職者数は12人(0・9%)減の1285人で、求職者1人当たり何件の求人があるかを示す有効求人倍率は1・28倍となった。過去最高を記録した今年1月の1・68倍からは0・40ポイント減少しているが、県平均を上回る高い倍率を保っている。
新規求人数は456人で前年同月実績を23人(5・3%)上回り20カ月連続での増加を記録した。新規求職申込件数は8件(2・7%)増の301件で、2カ月ぶりの増加となった。
就職件数は275件で前年同月比で54件(16・4%)減少した。件数の内訳は県内就職件数が47件減の275件、県外が1件減の0件。
知念所長は有効求人倍率について「例年、年度末を迎える1、2、3月に上昇し、4月に下がる傾向にある。今年は特にこれまでが異常に高かった。人手不足の状況はまだ続いている。在職中に求職登録している人が多いので、企業は今いる従業員に辞められないよう働きやすい環境づくりを行う必要があると思う」と指摘した。