道路脇ごみ散乱/不法投棄一斉パト
保健所など伊良部で実施
2017年度宮古保健所管内ごみ不法投棄等県下一斉パトロールが30日、昨年末に大量の不法投棄ごみが確認された伊良部前里添の現場で実施された。保健所や市、宮古島警察署、市消防本部、宮古島海上保安署、産業廃棄物協会から約20人が参加。目視による測定の結果、同地区の道路ガードレール下で120㍍にわたり不法投棄されたごみが確認された。
年に1回、毎年この時期に実施されている同パトール。今回は参加者全員で、伊良部前里添の不法投棄現場でごみの量や内容を確認した。
参加者たちは目視による測定を行った結果、この現場で冷蔵庫5台、テレビ1台、洗濯機4台のほか、バイクも2台投棄されていることが確認された。
また、確認されたごみの中には市の指定ごみ袋の中に個人名や団体名などが記された領収書なども見つかった。
保健所の担当職員は「想像していたよりもかなりの量がある。見える範囲だけでも大量だし、崖下にさらにあると思う。最近投棄されたと思われるごみも確認できた。不法投棄せず適正に処理してほしい」と訴えた。
パトロールを前に行われた出発式で宮古保健所の上原真理子所長は、県の調査によると2015年度の宮古保健所管内での不法投棄件数は6件で、重量は約225㌧に上り、県全体の13・5%を占めていることが説明された。
こうした状況を踏まえて上原所長は「監視体制の強化を図り、廃棄物の適正処理の推進と不法投棄の未然防止対策に取り組むので協力してほしい」と参加者に呼び掛けた。