繁殖牛2割増頭へ一丸/和牛改良組合
総代会で事業計画決定/優績生産農家の表彰も
宮古和牛改良組合(砂川栄市組合長)は2日、JAおきなわ宮古地区本部で第37回総代会を開き、繁殖牛2割増頭運動の推進や後継者の育成を柱に据える新年度事業計画を承認した。肉質に優れた素牛(子牛)を生産し、宮古牛のブランド化と産地化を図る。表彰式も行い、子牛共進会などで優秀な成績を収めた素牛生産農家を表彰した。
議案審議に先立ち、砂川組合長があいさつ。44億円以上を販売した2016年度の肉用牛競り取引実績を挙げて祝意を述べた。
一方で、農家戸数が前年比43戸、飼養頭数が369頭減少しているとし「これ以上、宮古の牛を減少させてはならない」と指摘。増頭に取り組む3カ条として①種付け後50日ごろの妊娠鑑定②分娩前の母牛の繋ぎ飼いをやめ、分娩に立ち会う③子牛への肺炎予防ワクチンの実施-を挙げた。
砂川組合長は「頭数の減少を食い止めることは農家にとって重要不可欠。自信と誇りを持って組合運営に取り組みたい」と述べた。
下地敏彦市長、県宮古農林水産振興センターの植田修所長、JAおきなわ宮古地区本部の下地保造本部長は来賓祝辞を述べた。
この後、議案の審議が行われた。承認された17年度事業計画では、後継者不足と飼養頭数の減少を重要な課題に位置付けた。取り組むべき事項には▽育種価に基づく改良の推進▽子牛の発育向上と平準化に向けた勉強会の開催▽良質粗飼料の安定的確保▽計画交配の徹底-などを盛り込んだ。
予算は420万円。組合費81万2000円ほか市や多良間村、改良協会、JAおきなわからの助成金で収入予算を編成した。
最後に各地の優績農家を表彰し、日ごろの飼養管理活動をたたえた。
表彰された組合員は次の皆さん。
▼子牛共進会の部
【6月期】第1類=山内義貞、砂川博一、荷川取広明、砂川栄市、石垣精一、大海▽第2類=川満恵伸、川上政彦、国吉玄良、松原広幸、下里博志、新里喜美男▽第3類=福地産業、阿波根正一、川根洋一、伊良部浩一、与那覇勝利、新里一志▽第4類=砂川寿志、古謝弘、川根洋一、新里仁栄、伊良部都、松原せつ子▽第5類=渡真利弓子、川平光子、大海、武島清、松川順子、大海▽第6類=根間邦俊、島尻誠、佐久田寛勇、松川博和、喜屋武隆、砂川寛信
【12月期】第1類=川平泰士、島尻誠、友利玲子、西里宣夫、渡真利弓子、伊良部忠志▽第2類=松川順子、砂川栄市、佐久田昌行、新里仁栄、与那城好美、砂川博一▽第3類=荷川取衛、砂川健治、新里仁栄、古謝誠栄、下里浩彦、仲里信一▽第4類=新里仁栄、新里勇栄、佐久田寛勇、荷川取広明、勝連邦夫、下地畜産▽第5類=新城健、伊良部まゆみ、前里恵春、荷川取広明、下里浩信、荷川取広明▽第6類=砂川辰夫、下里浩信、新城健、恩川盛義、前里恵春、勝連学
▼優良子牛生産奨励賞
【最高価格(去勢)】4月=恩川勝吉▽5月=狩俣信宏▽6月=湧川農▽7月=本永博道▽8月=大城直▽9月=南島牧場▽10月=砂川健治▽11月=来間大和▽12月=南島牧場▽1月=大海▽2月=友利好壱▽3月=佐久川修
▼宮古和牛改良組合長賞
6月期=根間邦俊(上野支部)▽12月期=新城健(城辺支部)
▼優良母牛繁殖奨励賞
砂川健治(下地支部)
▼肉用牛振興功労賞
天久恵雄(平良支部)