確定申告16年分 過去最高の326億円/所得税等申告納税額
【那覇支社】沖縄国税事務所は1日、2016年分の県内の所得税と消費税、贈与税などの確定申告状況を発表した。所得税・復興特別所得税を納税するのは県内で7万5807人(前年比5・0%増)、所得金額は3959億9800万円(同9・0%増)、申告納税額は325億6000万円(同12・7%増)だった。県経済の好調な推移を反映し、所得金額と申告納税額は7年連続の増加で、所得金額は過去最高を更新した。
所得税・復興特別所得税の確定申告書を提出したのは、前年比3・1%増の18万6807人と18年連続で増加。還付申告者も同1・9%増の7万6453人で7年連続で増加し、いずれも過去最高を更新した。
土地などの譲渡による有所得者は同10・3%増の4491人、所得金額は同28・5%増の648億7700万円だった。株式などの譲渡による有所得者は同35・8%減の936人、所得金額は同0・1%減の98億8600万円となった。
個人事業者の消費税納税申告額は前年比1・3%増の67億4900万円と、5年連続の増加で過去最高を更新した。申告件数は同2・4%増の1万1697件で3年連続の増加となった。贈与税の申告納税額は同23・4%増の22億2300万円、納税人員は同1・7%減の2795人だった。
国税庁のホームページ「確定申告等作成コーナー」や電子申告・納税システム「eーTax」などの情報通信技術(ICT)を利用した申告者の割合は、所得税が同1・2%上昇の59・9%、贈与税が同7・8%上昇の78・8%になった。