防犯灯148基、カメラ18基設置へ
市、整備費8800万円を補正
宮古島市は犯罪防止を目的とした防犯灯と防犯カメラの整備費8800万円を一般会計補正予算案に盛り込み、8日開会の市議会6月定例会に提案する。全額国の補助で、防犯灯は148基、防犯カメラは18基をそれぞれ設置する。今夏には設置作業を進め、今年度中に供用開始する予定だ。
防犯灯の設置場所は35地区で、今年2月に自治会から公募した。電気料などの維持管理費は自治会が負担する。
防犯カメラは7カ所に設置。18基のうち、16基は交差点などの信号機に取り付ける。
市は警察と協議し、過去に事件事故が起こった場所や、子供たちに声を掛ける不審者の多発エリア、平良と郡部を結ぶ基幹道路などに設置する計画だ。
防犯灯に比べ防犯カメラが少ないことについて市民生活課は、定期的な検査や電気料などの維持管理費は市の負担となることから「負担軽減を図るため」と説明している。
市は2016年度に一括交付金を活用して、平良の繁華街7カ所に防犯カメラ14基を設置。その設置及び運用に関する要綱を制定し、4月から施行した。
犯罪発生の抑止と、個人のプライバシーなどを保護することが目的で、「順守事項」として▽防犯カメラの設置台数は、設置の目的を達成するために必要最小限の台数とすること▽防犯カメラの撮影区域の見やすい位置に「防犯カメラ作動中」の表示板を提示すること-などと明記した。
また、映像データの管理については、保存期間を14日間とし、保存期間を経過した後は「速やかにかつ確実にこれを消去しなければならない」としている。
管理責任者(生活環境部市民生活課長)には「映像データを防犯カメラの設置の目的以外に利用したり、第三者へ提供してはならない」とする一方で、捜査機関などから犯罪または事故の捜査、その他の理由により情報の提供を求められたときは、提供できるとしている。
一般会計補正予算案にはそのほか、専門学校や短大を誘致する検討委託業務(730万円)、デイゴを枯死させる病害虫デイゴヒメコバチを防除する事業(320万円)、2019年4月1日開校予定の伊良部地区小中一貫校の整備事業(12億4100万円)なども計上した。
5日に行われた市議会全員協議会で、市当局が補正予算案の内容を説明した。