市農業委員会など表彰/県農業者年金優良加入推進
個人の部で下地さんも
【那覇支社】2017年度の県農業者年金加入推進特別研修会(主催・県農業会議、県農業協同組合、農業者年金基金)が12日、那覇市の沖縄産業支援センターで開催され、宮古島市など県内農業委員会の加入推進部長や女性農業委員、JAおきなわ女性・青壮年部ら約150人が参加した。
研修会では、県農業者年金優良加入推進活動表彰が行われ、新規加入者数で優秀な成績を収めた「団体の部」2位の宮古島市農業委員会(野崎達男会長)と、「個人の部」1位の同事務局職員の下地一史さん(44)に県農業会議会長賞、支店3位のJA上野支店(新里長清支店長)に県農業協同組合理事長賞がそれぞれ贈られた。
野崎会長は「年金加入活動には毎年頑張って取り組んでいる。農業者の公的年金としての重要性を訴えながら、今後も継続して実績を上げていきたい」、下地さんは「JAと一緒に活動してきたのが認められ、うれしい。これを励みに農業者の将来の生活安定に向けて、この年金制度を広めていきたい」と喜びを語った。
また、新里支店長代理の渡久山里奈さんは「宮古島市や農業委員会と密に連携を取り合った結果であり、感謝したい。今後も若い人の新規加入を目指し、職員一丸となって頑張りたい」と話した。
研修会では17年度農業者年金加入推進の方針として、「これまで以上に市町村とJAの連携を強化し、政策支援加入対象農家など若い農業者や経営の安定している40・50代の農業者、平均余命の長い女性農業者などに十分な情報提供を行い、制度の周知徹底に取り組む」としている。
県農業会議の山内昌茂会長はあいさつで、「昨年度の新規加入者は37人と、3年連続で40人に迫る実績となった。農業者だけが加入できる唯一の公的年金で、農業者の経営安定や老後生活を充実させるためにも、加入推進を強化することが最も重要」と強調した。
県農業会議によると、県内加入者数(16年3月末暫定)は累計466人で、うち宮古島市は90人、多良間村は3人となっている。